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フラメンコのペーニャ(愛好会)で遊んできました

カンテの瀧本さん主宰のコンサート&ペーニャが四ツ谷のカサアルティスタで有りましたので、遊びに行ってきました。

Peña(ペーニャ)とは、愛好家たちの集まりのこと。どんな雰囲気なのかはペーニャによるのかな、と思います。

瀧本さんのペーニャでは、ひとりずつカンテソロを歌っていくかんじです。たまに、みんなでブレリアを歌い回したり、ちょい踊りが入ったりもします。

 

 

この日はカンテライブから出演していたエミリオも一緒のスーパーdayでした。エミリオはギタリストですが、じつはカンテも踊りもめちゃくちゃ上手です。フィエスタ大好き。楽しそうに歌う姿はこちらも幸せにしてくれます。

きっと故郷ではこんなふうに毎日歌って踊って過ごしていたのかなぁ…

 

 

ライブに出演するのも、客席で見るのも好きですが

こうやって分け隔てなくフラメンコで遊べる場は格別です。

"vivenviaビベンシア(生で体験・経験すること、生きること)"がフラメンコへの愛着と理解を深める、みたいなことを多くのマエストロ達が語ります。クラスで習う、とか、スタジオで練習する、ではなく、だれかとフラメンコで遊んだり、目上の人たちの逸話をただただ聞く・・・などといった時間を大事にしろよとのこと。

 

 

私はペーニャにはひとりで行くことが多いです。

ひとりで行っても、着けば誰かが居る。

知ってる人、顔は知ってるが名前は知らない人、たまたま相席になった人・・・

その場にいる人たち、まさにペーニャ好きの人たちと仲良くなって話して、ができるのもペーニャの素敵なところ。

今回のペーニャでも顔なじみの皆さん、瀧本さん、そしてエミリオ。いろんな人とお話ができました。

(ただ上に挙げた「目上の人たちの逸話を聞く」はかなり難しく、いつも他愛のない話で盛り上がって終わってしまいます。特に今回はエミリオもずっとそばにいたのだから、幼少期の話や今と昔のフラメンコの違いなんて、聞いてみたらとても面白そう・・・!と帰り道に後悔。)


数人歌い終わったところでエミリオが「行こう!ブレリアして遊ぼう~」と誘ってくれ

瀧本さんのギターで歌うことに・・・!

「もしフィエスタに遭遇したらこんな歌うたいたいなぁ~」なんて日頃から妄想しているわけですが

いざギター伴奏と、パルマと、周りの視線が付くと、本当に難しい!!

できる、と思ってることもできなかったりする。

特に私はギターに合わせて歌う、なんてことが普段できないのでtono(音階)を取るのだけでも一苦労してしまいます。自分がどのキーで歌いたいのか、これを知らないのはけっこうな致命傷。。(けれど知る術がないのが現状)

 

多少の音痴を実感しつつ、歌唱。

そしてこの日のいちばんの失敗・・・

感情が高ぶり涙がこぼれてしまいました。

止まらないほどに・・・

 

ひとのカンテやお話を聞いて、歌う前から感傷的ではありました

お酒で酔っ払い効果も多分にあったと思います。。

自分が歌うにあたって、すこし感情を込めた結果。涙。

 

ただでさえ怪しかった音階が、嗚咽で不確かなラインに・・・

なんとかかんとか、カンテを終わらせました。

 

きっと見ている人は、「あの子なんで泣いている?!」状態だったでしょう。

なによりせっかくエミリオが「楽しもう」って誘ってくれたんだから、エミリオと歌い合ったり、最後はひと踊りしたりなんかして

もっと色々なことがやりたかった・・・顔すら見られなかった。

 

フィエスタでうるさかったり、酔っぱらっていたり、

素行が悪いのは嫌いなはずなのにまさか自分がタチの悪い酔っ払いになってしまうとは・・・

 

と反省した夜でした。

あぁあ。思い出すと恥ずかしい。

 

でもやっぱりフィエスタの場は、あま~い毒のように

忘れられない刺激になって残ります。

たのしい