こんにちは、フラメンコ舞踊家みのもはるかです。
先日スペイン在住の友人とzoomで話していて
彼女の背景に透き通るようなブルーの空が広がっていて、その美しさに、やっぱりスペインはいいなあ、また行きたいなあ・・・としみじみ思いました。
スペインの空は本当にきれいです。
最後にセビージャに行ったのが2019年。それから間もなくコロナ騒動となり、いまだに海外渡航すらままならない状況ですね。
ここ数年、なんとなく2年おきに渡西してましたから本来は今年2021年はまたスペインに行ってたのかな。
次に行けるのはいつになることやら!
さてさて現地に行くことはできませんが
現代の技術のおかげでスペイン人のオンライン・レッスンを受けることができています。
大好きなルイス・ペーニャにカンテを習っています。日本には絶対にない、本場の純正純粋なフラメンコというものを画面越しとはいえ定期的に感じられるのはとてもありがたいことです。
このカンテクラス、アフィシオナード(愛好家)のみのグループ。プロの歌い手さんなどはいません。
なので歌の技量というよりは、下手でもいいので心をこめて歌詞を届ける、みたいなことを教えてくれます。(メロディーラインの正確さは追求するべき、だそうですが・・・^^;)
本当にアフィシオン(愛情)のある人の歌は、というんでしょうか、フラメンコのなんたるかを理解している人の歌は聴いていて心に響きますね。繊細で、決して傲慢でない。
私もいちアフィシオナーダとしてそんな歌い方がしたいです。
そしてルイスがしきりに話してくれること。
「歌詞の意味を自分のものとしてとらえ、今そこに広がっているものとイメージする。想像力。」
これは彼が大尊敬する先輩アフィシオナードから教授してもらった教え、らしいです。
たとえば
No sé qué es más bello, si el color del cielo, o el de tu cabello
(どちらが美しいか分からない、空の色か、きみの髪の色か)
というロマンチックな歌を歌うとき。
師匠は眼前に絶世の美女を思い浮かべるそう。
それが表現力、説得力、人を惹きつける力になるそう。
ルイスも長い時間をかけて
今では同じような映像が目に浮かぶようになったそう。
言葉の壁のある日本人からしたら、なんともレベルの高い世界^^;
よく「フラメンコの歌の意味は何?」と訊かれるたび
「ひとつひとつの歌のテーマのバリエーションは多いけど、物語性はないよ。踊りも、フラダンスみたいに(~のポーズ)とか、そういう表現はしてないよ」
とざっくり答えてましたが
深い次元での、歌とのコネクションは存在するし、存在すべきなのだと、再認識。
奥が深いです。
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