フラメンコに感謝

2月22日、アルハムブラライブ終了しました。

 

この日は何か魔法がかかっていたかのように。

リハーサルのときから、何かがありました。目には見えないけれど。

 

たまにフラメンコに関してDUENDEという言葉を聞くことがあります。フラメンコの魔力的な凄さを表すときに使っていると思います。むかしガルシア・ロルカの本を(ほんの一部だけ)読んだときに、「フラメンコにはDUENDEドゥエンデというおばけがいる。ドゥエンデは足の先から入ってくる。」みたいな一節がありました。私の勝手な解釈、ドゥエンデさんはフラメンコのいい雰囲気があるところに現れる。目には見えないけど、フラメンコのいい波が来ているときはきっと常に足元にいてくれて(誰かの足元から入り込んで)いるのだと思う。

 

リハーサルで、Elenaがシギリージャを踊っているとき、急にエレナは泣き出しました。ミゲルの歌で、お母さんを思い出したって、本番でもその歌を歌ってねって。それぞれが自分の踊りにかける思いとか、覚悟とか、リハーサルのときからいろいろなことが伝わってきて、そうしてその場にいるみんなでひとつの舞台を囲めることがなんだか最高に嬉しかった。それは本番も同じでした。なんだかいいことも辛いこともたくさんあるけど、そんな日常の中でそういうひとときを過ごさせてくれるフラメンコ、素晴らしい、ありがとうって、そんな心境でした。

 

すべては私の感情次第なのかもしれないけれど。

忘れられない空間でした。